はりの種類

鍼灸
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momo
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「鍼」と聞いたら「刺す鍼」が思い浮かんでくるかと思いますが、
「鍼」には様々な種類があり、その使い方も様々です。

今回は「鍼」の種類についてお伝えしていきます。


毫鍼(ごうしん)


一般的に「鍼」と聞いて思い浮かべるものがこの鍼だと思います。
鍼の先が尖っていて、皮膚に刺したり、接触させたりして使用します。


太さ
美容鍼で使われているとても細い鍼で0.10mm
一番太くて0.50mmのものがあります。


長さ
10mmから150mmのものがあり、
美容鍼で使われている鍼はだいたい15mmです。


ちなみに中国の鍼は日本の鍼より太くて長いものが多く、
太さは0.22から0.45mm前後の太い鍼が製造され、
0.28から0.38mmの鍼が多く使用されています。


材質と特徴
材質には金・銀・ステンレスなどがあります。


柔軟性・弾力性に富み、人体組織になじみが良く腐蝕し難いのですが、
高価で耐久性に劣るという欠点があります。


金鍼同様に柔軟性・弾力性に富み、人体組織になじみが良く、金鍼より安価なのですが、
酸化し、腐蝕しやすく、耐久性に劣るという欠点があります。

ステンレス
刺しやすく折れにくく、腐蝕し難く、安価で高圧滅菌や通電に耐えられるという特徴がありますが、
柔軟性や弾力性に劣るという欠点があります。

現在は使い捨てのステンレス鍼が多く使われています。
鍼灸師の施術によっては銀鍼を使用しているところもあります。
金鍼も使用しているところもあるようですが、
その場合は施術料が通常の場合よりかなり上がっているのではないかと思います。

小児鍼

小児鍼は体に鍼を刺すことはなく、接触鍼摩擦鍼による皮膚刺激を主体とした施術です。


接触鍼には集毛鍼・振子鍼・いちょう鍼などがあります。
摩擦鍼には車鍼(ローラー鍼)・ウサギ鍼などがあります。

対象
生後2週間から小学生が主な対象としていますが、
成人でも刺す鍼の刺激に過敏な人や抵抗感を持つ人も対象としています。

皮内鍼・円皮鍼

皮内鍼は細く短い(長さ3〜7mm)鍼を筋肉ではなく皮内に水平に入れて長時間留置し、
持続的な刺激を与えるものです。鍼の柄の部分は体内に入らないように円形か板状になっています。


円皮鍼は画鋲状になった短い鍼を垂直に刺し、持続的な刺激を与えるものです。
最近では円いシールに0.3〜1.5mmの短い針が付いたものや、針先の尖っていないもの、
鍼ではなく樹脂のついたものがあります。耳鍼としても使用しています。

円皮鍼

灸頭鍼

刺した鍼の柄の部分に艾(もぐさ)をつけて点火し、鍼の機械的刺激と灸の温熱刺激を同時に与えるものです。

鍉鍼・ローラー鍼

鍉鍼は刺さない鍼で、様々な材質やスプリング式のものもあります。
ローラー鍼も刺さずに皮膚の上をコロコロと転がすものです。

電気鍼

瞬間的に電気を当てる鍼です。ビリっと来ます。

電気鍼です
光っているのが電気です
momo
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いかがでしたでしょうか?

鍼灸院によって使っている鍼、施術方法も様々です。
ご自分に合った鍼灸院を見つけて、
是非、鍼灸治療を受けてみて下さい。

参考文献:『はりきゅう理論』(医道の日本社)

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