月経随伴性気胸(胸郭子宮内膜症)〜右胸の痛み〜

月経随伴性気胸
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momo
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皆さんは、月経随伴性気胸(胸郭子宮内膜症)というものをご存知でしょうか?

私は子宮内膜症の卵巣チョコレート嚢胞と診断を受け、そこで初めて月経随伴性気胸というものを知り、数年間ずっと原因がわからなかった右胸の痛みの正体を知ることができました。

今回は私が月経随伴性気胸と知るまでの経緯についてお伝えします。

筋肉痛?

原因がわかった今だから判明したことですが、思い返せば、私がまだ鍼灸師になるずっと前から、右胸に異変がありました。

鍼灸師ではない仕事をしていた時、右胸の奥に何かが刺さったような痛みが走ることがあり、その時はひどい痛みではなく本当に軽い痛みでした。なので、それほど問題にもせず、当時は体を動かすことの多い仕事だったので、筋肉痛か何かだろうと思っていました。

それに、ずっと痛む訳ではなく、数日すると治っていたので、治ってしまうと痛かったことすらすっかり忘れて、また痛くなれば「筋肉痛かなぁ」と思うその繰り返しでした。

もしかしたら定期的に痛みが起こっていたかもしれませんが、当時は忙しかったのもあるし、健康や体にそれほど気をつかうことはなかったので、1ヶ月に一度痛みが出ていたとしても、ただの筋肉痛としか思っておらず、痛みがいつどんな時に起こっていて、それが生理前だったかとか生理中だったかなどその時の状況も全く把握していませんでした。今思えば、そういえば胸が痛いことが何度かあったなぁと思い出す程度です。

右胸の強烈な痛み

昼は仕事をして、夜間に鍼灸の専門学校に通っていた頃のことです。(子宮内膜症と診断を受ける約1年前のこと。)

仕事の出張を終えて、自分の街の駅に着いて車で帰ろうとした時、突然、右胸に何かが突き刺さったような激痛が走りました。それと同時に冷や汗が出て、右腕をあげようにも腕があがらないため運転もできませんでした。しばらく右胸をおさえ休んでいると、少しずつ冷や汗も引いてきて、なんとか腕もあがるようになり運転して家に帰りました。

その夜は右腕のだるさと胸の痛みがしばらくあり、体全体もだるくて、横になって寝ようとするのですが、横になると余計に刺さったような痛みが出て横になることもできず、眠ることもできません。仕方がないので上半身を起こしたまま寝ました。でも、ほとんど眠れませんでした。

次の日、病院に行こうと思ったのですが、土曜日だったので病院が午前中しかやっておらず、痛みも少し和らいでいたので様子を見ることにしました。しかし、前屈みから体を起こす時に肺の中で何かが「ぶくぶく」と動く感じがします。その「ぶくぶく」がなかなか治らず、まだ痛みも残っていたので、月曜日に呼吸器科を受診しました。

レントゲンを撮った後、お医者さんが「うーん、うーん」と言いながら、「気胸かなぁ、いや違うな。うーん、いや違うかな。まあとりあえず様子見てください。」みたいに言われて、結局なんだったのかわからず、私も痛みも和らいでいるし、医者はなんともないと言うので様子を見ることにしました。

二度目の激痛

二度目の激痛がいつだった覚えていないのですが、この時も金曜日の夕方くらいで、すぐに病院には行けなかったのを覚えています。この時も夜は横になって眠れず体もだるかったのですが、土曜日には病院に行けず、結局また月曜日に病院に行きました。今度は少し家から遠かったのですが、呼吸器で評判の良い病院に行きました。


そこは呼吸器科でもありましたが内科もやっており、受診前に必ず尿検査をさせられる病院でした。そこの病院には一度咳がひどくて止まらない時に行ったことがあり、その時も尿検査をするよう言われたのですが生理で検査できず、胸の痛みで行った時も生理で検査できなかったのを覚えています。

レントゲンを撮った後、お医者さんが「これは気胸かもしれない。すぐにCT?MRI?をとって。」と言われてCTだったかMRIをとったのですが、結果は「気胸ではないね。」とのことで、結局、胸の痛みがなんだったのかわからず、その時もそれで終わりました。

月経随伴性気胸というものを知る

その後、腹痛と嘔吐などで救急車で運ばれたり、その症状が頻繁に出るようになり、色々な病院に行って、ようやく子宮内膜症の卵巣チョコレート嚢胞と判明し、手術をしました。私の場合は卵巣は摘出せず悪い部分だけ取りました。手術をするまでの間に右胸の痛みがあったのかどうかは覚えていません。きっと、ホルモン注射をしていたので、痛みも起きず、右胸のこともすっかり忘れていたのだと思います。

しかし、手術を終えてしばらくしてから、やはりまた右胸の痛みが出るようになりました。右胸が痛くなって病院に行っても、結局何も解決しないため、ネットで色々調べることにしました。

すると、子宮内膜症の一つで「月経随伴性気胸」というものがあることを知りました。子宮内膜症が原因で起こるので、現在は異所性子宮内膜症のなかの「胸郭子宮内膜症」と呼ばれるようになっています。

この月経随伴性気胸とは子宮内膜に似た組織が肺にでき、月経のたびに肺で組織が増殖・出血をします。その影響で肺から胸腔内に空気が漏れ出て、肺が潰れてへこんでしまうものです。気胸になると胸痛が起こり、呼吸困難になることもあります。そして、この月経随伴性気胸の特徴としてはほとんどが右胸が痛くなるということです。なぜ左胸ではなく右胸が痛くなるのかは解明されていません。

この病気を知った時、私の右胸の痛みはこれに違いないと思いました。二度目の激痛で病院に行った時、生理中で尿検査ができなかったし、今まで全然気づかなかったけれど、私の右胸の痛みはほとんど生理前に起こっていたことがわかりました。

その後、担当医に「実は生理前に右胸が痛むことがある」ということを話しました。担当医からは、「手術の際に癒着や広がりがひどかったから肺にあってもおかしくないので、実際気胸になった時にみてみてないと何とも言えないが、多分月経随伴性気胸だろう」と言われました。

そして、月経随伴性気胸を治すには、肺のどの部分に内膜組織があるかを調べてその部分を切除するか、ピルを飲んで症状を抑えるか・・・と言われたので、肺を切除するのは嫌だったのでピルを飲むことにしました。

しかし、ピルを飲んで今度は副作用が出始めました。
これについては次回のブログでお伝えします。

施術者として思うこと

現在の病院は科が分かれすぎていて、お医者さんは自分の専門分野のことしかわかりません。私は胸が痛くて二度呼吸器科に行きましたが、二度とも「何ともない」で帰されました。

西洋医学で診断はつかなくても、右胸の痛みや肺のぶくぶくは確実に現実に起こっていて、痛みがあって苦しくても自分の専門外のことが目の前で起こっていたら、医者はそれ以上を診ようとはしません。もし、呼吸器科の医者の二人に、婦人科疾患から起こる気胸もあるという知識があれば、私は救急車で運ばれる前に子宮内膜症と気づくことができたかもしれません。

決して知識がなかったお医者さんを責めている訳ではありません。現在は私も鍼灸師として患者さんを施術する立場です。自分の未熟さで患者さんに良い施術をしてあげられないことは多々あるのですが、施術者として今思うことは、全てではありませんが、後天的な病気のほとんどは自分の生活習慣・食生活・考え方などからきているので、少なくとも私の場合は病気になったのは自分の食生活などが原因です。だから、お医者さんに「治してもらう」という意識自体が間違っていたのだと思っています。

お医者さんにもわからないことがあるし、気づけないこともある。人間だから見落とすこともあるでしょう。まして、ありとあらゆる症状に病名がついていて、それを覚えるだけでも一苦労です。今はネット社会で、様々な情報を調べることができます。他力本願ではダメなんですね。

誰かに治してもらうという意識ではなく、「自分で治していく」というそういう意識が大切なんだと思うようになりました。

右胸の現状についても次のブログでお伝えします。

ピルの副作用と子宮内膜症のその後

こちらも是非、読んでみてください!!

定期的に右胸が痛くなる人へ

定期的に右胸が痛くなることがある。しかも、それは決まって生理前や生理中に起こる・・・という人は、一度、婦人科に受診することをお勧めします。胸郭子宮内膜症かもしれません。人によっては子宮内膜症がなくても胸郭子宮内膜症である人もいるようです。

症状の出方は人それぞれですが、定期的に右胸に異変を感じる時は一度病院で診てもらってください。

momo
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今後、このブログでは婦人科系に効果的なツボや食べ物や健康法など、色々とご紹介していきたいと思っています。

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