お灸の効果と使い方

鍼灸
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momo
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皆さんは「お灸」をしたことがありますか?

お灸は体に温熱刺激を与えることで 体を健康にするものですが、
なぜ体に良いのでしょうか?

今回は
お灸が体に良いわけ(お灸の効果)とお灸の種類や
お灸の使い方(台座灸)と注意点

についてお伝えします。


お灸が体に良いわけ(お灸の効果)

お灸は艾(もぐさ)と呼ばれるものを燃やしているのですが、
この艾(もぐさ)は、実は「ヨモギ」から作られています。


ヨモギは
○ ヨモギ茶・草団子など、飲んだり食べたりすることができる。

○ 擦り傷や切り傷の止血に使ったり、化粧水として、皮膚につけることができる。

○ お風呂に入れて入浴剤として使うことができる。

○ お灸のもぐさの原料でもあり、燃やして使うことができる。

○ お灸の香りやヨモギの精油で芳香としても使うことができる。


以上のことから、ヨモギは「ハーブの女王」とも呼ばれており、
昔から様々な場面で使われてきました。



そんなヨモギの効能は、

○ 体を温め冷えや痛みを改善する。

○ ビタミンKが多く含まれているので止血作用がある。

○ 利尿作用があるので、体にたまった湿を取り除く。


というものです。


また、艾(もぐさ)が燃える時に出るあの独特の香りはシネオールという成分によるもので、
このシネオールは 去痰作用、炎症や痛みを緩和する作用があると言われています。


更に熱ストレスは、ヒートショックプロテイン(HSP)という
様々なストレスから体を守ってくれるタンパク質を増加させ、
傷ついた細胞の修復をしたり
免疫力をあげたり
炎症を抑えたり
他のタンパク質合成・運搬・分解の補助
をすることがわかっています。


これらのことから、
お灸は艾(もぐさ)を燃やして体に温熱刺激を与えることで
ヒートショックプロテインが増加して
細胞の修復が行われたり、免疫力が上がったり、炎症が抑えられたりする。



また、艾(もぐさ)の原料であるヨモギの成分が
皮膚を通して体に染み込むことで炎症や痛みが緩和される。



だから、お灸は体に良いわけです!!

お灸の種類

お灸には様々な種類があります。
大きく分けて「有痕灸」「無痕灸」に分かれます。


有痕灸 
灸の痕が残るような方法のお灸です。

○ 透熱灸(とうねつきゅう)
米粒ほどの小さなもぐさを直接皮膚の上に置いて燃やす。

○ 焦灼灸(しょうしゃくきゅう)
いぼや魚の目など、お灸によって皮膚や組織を破壊する。

○ 打膿灸(だのうきゅう)
大き目のもぐさを皮膚に直接のせ火傷を作り膏薬を塗って化膿を促す

無痕灸
灸の痕が残らない方法のお灸です。

○ 知熱灸
米粒ほどの小さなもぐさを皮膚に置き、もぐさが燃え尽きる前に消火する方法

○ 温 灸
皮膚にはもぐさを置かず距離を置いて燃焼させ、その輻射熱で温熱刺激を与える方法
(棒灸、温筒灸、温灸器など)

○ 隔物灸
もぐさと皮膚との間に物(味噌、塩、生姜など)を置いてお灸をする方法

○ 薬物灸
薬物を患部に塗ったり、貼ったり、薬物の上にもぐさをのせて灸をする方法

今回は隔物灸の中でも「台座灸」と呼ばれるものについて、
その使い方、注意点などをお伝えします。

台座灸の使い方と注意点

台座灸とは下の写真のようなお灸のことです。

1.用意するもの  
① 台座灸  
② ライター  
③ 灰皿(水をはっておくと良いです。)
④ 灸点ペン(なくても大丈夫です。)



2.灸点ペンでお灸をする箇所に印をつける

お灸は基本的に経穴(ツボ)に置きます。
ツボではなくても痛い部分や硬いところなど、気になる部分でも構いません。
慣れている人は印をつけずにお灸をしても構いません。
* 顔面、粘膜、湿疹、かぶれ、傷口、急性外傷患部にはお灸はしないでください。



3.台座灸を指につける

お灸を患部につけてから火をつけるのは火傷の危険が高まるのと、
お灸に火をつけづらいので、火をつけやすくするために最初は指にお灸をつけます。
* 5本の指全部にお灸をつけるのは危険なので3本指までとして下さい。



4.お灸に火をつける。



5.お灸をのせる

台座の形によってはお灸を持つときにひっくり返してしまって、
火に指をつけてしまったり、
まだ火がついているもぐさが落ちて服に穴があいたりなど、
火傷や火事のもとになってしまうので十分注意を払いながらお灸をのせます。




6.熱さを感じたら、お灸をとって灰皿に入れる

熱さの感じ方は人それぞれなのですが、
人によってはピリピリと痛みのように感じる人もいれば、痒いように感じる人もいます。
不快に感じる時はすぐに取ってください。

* 熱さを感じない時はその箇所だけまたお灸をしてください。
もし3回やってそれでも熱さを感じない場合は翌日またお灸をしてください。

* お灸を皮膚から取る時も、上記5に注意してください。
また、もぐさが完全に燃え尽きていない場合もあるので、
火傷に気をつけながら水のはった灰皿に入れてください。

* 灰皿には水をはり、確実に消火してからお灸を捨ててください。


以上がお灸の使い方です。



お灸は毎日やるのが一番効果的なのですが、
毎日ではなくても二日に1回、三日に1回など
定期的に継続するのが良いです。



一日のお灸の回数は1回としてください。
また、1回にお灸をする箇所は人によって異なります。
一度に多くの箇所にお灸をすると「灸当たり」と言って、
逆に体がだるくなったり、気持ちが悪くなったり することもあります
ので、
初めての人は2〜3箇所のツボにお灸をするようにして、
(ツボは体の左右にあることが多いので、左右で1箇所としてください。)
慣れてきたら症状に合わせてお灸をする箇所を増やすなど、ご自分で加減をしてください。



また、 入浴前後、食事直後、飲酒後にはお灸はしないでください。
何度もお伝えしますが、
顔面、粘膜、湿疹、かぶれ、 傷口、急性外傷患部にはお灸はしないでください。



お灸は「継続は力なり!」という言葉がとても適していて、
継続することで効果が現れてきます。



上記の注意事項を守って、火傷や火事に気をつけながら、
是非、お灸を毎日の生活に取り入れてみてください。

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