抜缶療法(吸玉・カッピング)

東洋医学
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momo
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皆さんは写真にある「吸玉」や「カッピング」と呼ばれているものをご存知ですか?

今回は「抜缶療法」についてお伝えします!

抜缶療法とは

皮膚を陰圧で吸引することにより気血のめぐりを良くし病気を治す治療法である。

『抜缶療法の臨床応用』西田皓一

やり方は様々にありますが、一つの方法として、
上記写真のように、体にカップを当て、中の空気を抜いて、皮膚を吸引させます。

momo
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抜缶療法は古代のエジプトや中国・ギリシャなどなど、

世界のあちこちで使われてきた療法です。

歴史が古いので様々な呼び名があります。

吸角療法、吸玉療法、火缶、竹缶など

たくさんの呼び名があっても

「皮膚を陰圧で吸引する」という原理は同じようです。

吸引するとどうなるのか?

吸引した後の皮膚には吸引痕が残ります。

それを「缶象」といいます。

正常であればピンク色になり、少ししたら消えていきます。
しかし、異常のある部分は下の写真のように内出血して青紫色になったり、浮腫により皮膚が盛り上がったりします

どんな効果があるのか?

1)血液循環を改善する

抜缶によって、毛細血管が拡張され、血液循環が速くなり、局部への血液供給が増えて、全身の血液循環を改善します。

2)新陳代謝を促進する

抜缶は皮膚を充血させたり、汗を出したり、気体の交換などをするので、体内の新陳代謝の一部が改善されます。それが血液循環を改善し、体全体の新陳代謝を促進します。

3)体の痛みを緩解する

東洋医学には「不通則痛=通じざれば、すなわち痛む」という言葉があります。
つまり、気血の通りが悪いところは痛みが出るということです。

しかし、抜缶によって、血液循環や新陳代謝が改善することで、今まで気血の通りが悪かったところが通じるようになるので、痛みが起こらなくなります。

4)組織構造を調整する

抜缶によって、血液循環が改善し、癒着が軽減または消去します。また、皮膚や筋肉や関節機能が回復するなどの作用もあります。

抜缶療法のやり方

1)アルコールを用いた方法

アルコールに浸した綿花に着火し、それを素早く缶の中に入れ、すぐに抜き出し、皮膚に当てる方法です。

2)ポンプを用いた方法

皮膚に缶を当て、手動や電動のポンプで缶の中の空気を抜いて、缶を装着させる方法です。

注意点と禁忌

1)注意点

①陰圧は30〜50mm/Hgくらいで、だいたい10〜15分くらい行います。ただ、陰圧の程度や時間は人や状態に応じて行なって下さい。

②強い陰圧で行ったり、長い時間吸引したり、同じ部位を頻回に吸引すると水疱ができるので、水疱ができないよう気をつけて行って下さい。

③筋肉が豊富な部位に行って下さい。骨の多い部位や頭部は不適です。

2)抜缶療法の禁忌

①出血傾向がある人(血友病、紫斑病、白血病など)

②皮膚に高度な浮腫があるとき

③妊婦の腹部や腰部

④大血管の周囲

実際にやってみました

実際に抜缶療法を行った動画がありますので、是非ご覧ください。

momo
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継続的に抜缶療法を行っていけば、

血液循環が良くなり瘀血が改善されるので、

内出血班が出なくなります。

健康促進のためにも、

是非、体験してみて下さい!

参考文献

『抜缶療法の臨床応用』 西田皓一 著

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