皆さんはこんにゃくの秘めた力をご存知ですか?
こんにゃくは食べることでカルシウム補給ができたり、
便秘が解消されたりするのですが、
実は「食べる」以外にも とっても体に良いものなのです!!
今回は食べるこんにゃくではない、
こんにゃく湿布について お伝えしていきます。
こんにゃく湿布の作り方
皆さんは「こんにゃく湿布」というものを聞いたことがあるでしょうか?
効果や理屈はさておき、
まずはこんにゃく湿布の作り方からご説明していきます。
① 鍋に水をはり、その中にこんにゃくを二つ入れ、沸騰してから更に10分ゆでます。
② こんにゃくを一つずつタオルに包みます。
こんにゃくはかなり熱くなっているので火傷に注意してください。
薄いタオルではなく厚手のタオルで厚めに包み込むと良いです。
③ 一つは右胸の下あたり(肝臓)に、一つはおへその下(丹田)に当てます。
熱いと感じたら巻くタオルを増やしたりして、気持ちの良い温度を自分で加減しながら
30分間温めます。
*低温やけどに気をつけながら行いましょう。
④ その後、同じ場所を冷たいタオルで約1分冷やします。
⑤ 次に、うつ伏せになって腰のくびれのライン(腎臓)に二つのこんにゃく湿布を当てます。
こんにゃくが少し冷めてきていると思うので、巻いているタオルの枚数を調整して、
気持ちが良いと感じる温度で30分間温め、その後、同じ場所を冷たいタオルで約1分冷やします。
⑥ 最後は、左の脇の少し下(左脇に右手を挟んで小指が当たる付近=脾臓)に、
冷たいこんにゃくかタオルを約10分間当てます。
* こんにゃくは小さくなるまで繰り返し使えます。
保存方法は、水を張った容器に入れて冷蔵庫で保管します。
こんにゃく湿布に使用したこんにゃくは食べないでください。
こんにゃく湿布は何に効果がある?
こんにゃくは「こんにゃくいも」からできており、
97%が水分、残りの主成分はグルコマンナンというもので、
これは血糖値の上昇を抑制させる働きがあります。
また、こんにゃくはグルコマンナンが水分を多量に取り込んで凝固した不溶性食物繊維なので、
消化されず固形物のまま大腸に行くので便秘解消にも効果があります。
そして、こんにゃくにはカルシウムが含まれており、
こんにゃくのカルシウムは胃酸に溶けて吸収されやすく、
乳製品や小魚のカルシウムよりも効率良くカルシウムを摂取できます。
これらは「食べる」こんにゃくの効果ですが、
こんにゃく湿布の効果とはどのようなものなのでしょうか?
こんにゃく湿布をやってみるとわかるのですが、
こんにゃくがとても熱く、その熱が患部に浸透し、
体がとても温かくなり気持ちが良くなります。
以前、「お灸の効果と使い方」というブログでお伝えしましたが、
熱ストレス(熱刺激)は、ヒートショックプロテインというタンパク質を増加させます。
このタンパク質は傷ついた細胞を修復したり、 免疫力を上げたり、抗炎症作用などがあります。
つまり、こんにゃく湿布でもこのヒートショックプロテインが作用しており、
こんにゃくの熱が臓器に浸透し、弱った細胞を元気にしたり、
体の免疫力をあげていると考えられます。
また、こんにゃくにはゴミや異物などを吸着する性質があり、
体の毒素を吸い取る力があります。
ですから、体のデトックスにもなるのです。
解毒を担当する肝臓
老廃物を排出する腎臓
古くなった赤血球の掃除や免疫機能とも関係のある脾臓
この3箇所にこんにゃくを当てることで、
体内にたまった毒素や老廃物が流れ、 新陳代謝が良くなり、
免疫機能もアップし、全身が健康になっていきます。
こんにゃく湿布は本当に体が温まり、 気持ちが良くなり、心も体も軽くなります。
是非、お試しください。
参考サイト
『日本こんにゃく協会』
参考文献