オススメ本『自然の力で治す』

スポンサーリンク
momo
momo

こんにちは。

皆さんは「自然治癒力」って聞いたことがありますか?

東洋医学では、病気になる原因の一つに「正気(せいき)」の減少があります。

「正気」とは、体を正常に保っている力のことで「自然治癒力」とも言えます。

正気が減少することで、邪気が体に侵入した時に対応しきれず病気になってしまいます。

今回ご紹介する本は

この自然治癒力を高める「自然療法」について書かれたものです。

著者について

著者はドイツ人のアンドレアス・ミヒャールゼンという人で、名門校であるシャリテ・ベルリン医科大学の自然療法科の教授です。

本の最初に「自然療法の効果を裏付ける根拠を探っても意味がないと批判する人が多く、そのうえ、医師の中にも自然療法についての知識や経験が全くないのに、その効果を軽視する人がいる」とありましたが、

名門大学に「自然療法科」という学科があることが、日本ではまず考えられないことで、凄いことだと思いました!

自然治癒力をアップさせること

この本に書かれてあった自然治癒力をアップさせる方法をいくつかご紹介したいと思います!

断食

最近読んだ本に『少食開運論』というものがあったのですが、食事の量を減らすということは開運するだけでなく健康にも良いようです!

逆を言えば、食べ過ぎは体に悪いということです。

そもそも私たち現代人は確かに食べ過ぎているように思います。

糖尿病、がん、心臓病、脳卒中、肥満症などなど、これらの生活習慣病と言われる病気になる人は年々増え続けています。

これまでの歴史の中で、食べ物の収穫が少ないなどで食べられないことも多かったため、人は飢えや断食には適応できるけれど、食べ物を過剰に摂取するということに対しては適応外のようで、

目の前に美味しいものがあれば、お腹がいっぱいでもついつい食べてしまうなどの行動が起こってしまい、それが繰り返されることによって健康を損ねてしまいます。

この本では断食は免疫力を強化するだけでなく、定期的な断食は長生きにつながると説明しています。

そして、断食によって関節リウマチが改善した症例も載っていました。

ただ、断食は危険も伴いますので、断食を行う際には担当医に相談したり、専門家の指導を受けて行ったり、下記のような断食についての本を数冊読むなどして知識を深めてから行ってください。

食!

断食は体に良いとわかっても、ほとんどの人は何も食べずに生きてはいけません。

参考までに、中には何も食べずに生きていける人もいるようです。

ですから、体の中に摂り入れる「食」というものがとても重要になってきます。

下記のことに注意するのが良いようです。

  • 加工食品を避ける
  • 野菜を多く食べる
  • 亜麻仁油などの体に良い脂質を摂る
  • 動物性脂質を摂らない
  • 全粒粉や玄米のような自然に近い形の食品を摂る
  • 砂糖を摂らない
  • 大食いしない

著者はヴィーガンやベジタリアンになることを勧めています。

現在売られている卵や肉や魚(養殖)のほとんどは、大量の抗生物質を打たれていたり、抗菌薬が使用されています

みなさんが健康に良いと思って口にしている卵や肉や魚は、実は薬漬けにされたものなのです。

私の知人は乳牛を育てている牧場で働いていたのですが、そこでは、牛の首を固定して動けないように一列に並べご飯を与え、糞尿が尻尾につかないように尻尾を切断し、

それでも体調が悪くなる牛がたくさんいるため(そりゃそうですよね、狭い牛舎に閉じ込めて、最近の牛は放牧すらできないようにされているのですから・・・。)頻繁に抗生物質が使用されているのを見てから、牛乳や乳製品を食べることができなくなったと言っていました。

自分たちが口にする食べ物は、なるべくなら体に良いものを摂り入れていきたいですね。

ヨガ

ヨガの効果

  • ストレス度合いが大幅に下がる
  • 気分が良くなる
  • 不安やうつ状態が改善する
  • 頭痛や背中の痛みが減る
  • 更年期障害、心臓病、高血圧などの発生を減らす

ただ、ヨガにもいろいろな種類があるようなので、自分にあったヨガをすると良いようです。

瞑想

瞑想にも様々な方法があります。

マインドフルネス瞑想の効果

  • 自己の苦しみと距離を置くことができるようになる
  • 遺伝子に良い影響が及ぼされる
  • 脳の学習や感情、大局観を司る領域の灰白質の容積が増える

瞑想全般の効果

  • リラックスできる
  • ストレスホルモンを減らして、体のバランスを整える
  • 集中力と注意力を高める
  • 最終的にはスピリチュアルな方へ向かっていく

印象的だったこと

上記の他にもインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」や「鍼治療」そして「植物療法」などについても書かれていたのですが、

私が最も印象的だったのは「吸血ヒル治療」でした。

体にある悪い血を出すことで、痛みが取れたり、体が楽になることは私も知っていました。

鍼灸治療でも「刺絡療法」と言って、出血させて瘀血(体にある悪い血)を取り除くことで体の血流を良くさせる療法があり、実際私も簡単な刺絡療法をやったことがありますが、肩こりが楽になりました。

ただ、この本で紹介されていたのは「ヒル」による吸血です。

私は「ヒル」というものを「スタンド・バイ・ミー」という映画でしか見たことがありません。小さい頃に観た映画の印象が強いので、

あの「ヒル」をわざわざ体にたくさんつけて吸血させるということを想像すると、なんともグロテスクなイメージが湧き、かなり印象深い話でした。

けれど、ヒルに吸血させることで変形性膝関節症が良くなった事例がたくさんあったので、本当に痛くてどうしようもない場合は、私もやるかもしれないと思いました。

それにしても、これは過去の治療ではなく、現在でも行われているということにも驚きました!

感想

私は鍼灸師ですが、西洋医学も必要だと考えています。

やはり、緊急性の高い症状には西洋医学です。私も西洋医学によって何度も助けられてきました。

ただ、症状が慢性化した時はやはり東洋医学や自然療法の出番なのではないかと思います。もちろん併用もありです。

慢性化した場合、西洋医学は症状を薬によって抑えることはできても、根本的な治療には至らないからです。一生薬を飲み続けると、今度は別の副作用が出てきます。

時には西洋の薬を使用しながら、根本的な部分を見直して、そこを改善させていくことが必要になります。

病気や症状は何らかのサインです

それは人生に対してのサインかもしれませんし、体に対してかもしれませんし、生活に対してかもしれません。

いずれにしても、体は何かを訴えています。

その声に耳を傾け、生活を改めたり、食を改めたり、生き方を改めたりすることで、健康を取り戻していけると思います。

健康に対する意識、考え方を変えることが、まずは健康の第一歩につながると思います。

その意味で、この本は一度読んでみることをお勧めいたします!!

タイトルとURLをコピーしました