子宮内膜症(卵巣腫瘍)再発ー左卵巣・子宮筋腫摘出ー

子宮内膜症について
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momo
momo

こんにちは。

鍼灸師という健康を扱う仕事に従事しておりながら

子宮内膜症を再発させてしまい

結局、左卵巣を摘出することになってしまいました。

今回は反省を含めながらそのことについてブログしようと思います。

39.2度の発熱

コロナが流行して毎日のように感染者数を更新していた2022年8月中頃、

なんとなく熱があるような気がして測ってみると36.8度でした。

とりあえず早く寝て様子を見たのですが、次の朝は熱が37度台になっていました。

その日はちょっとした用事があって、たまたま有給をもらっていたので

一日中家にいたのですが、どんどん熱が上がっていき、

その日の夜には39度2分になっていました。

軽く下腹部の痛みがあったので、これはコロナではなく婦人科系ではないかと思いつつも、

さすがに熱が39度も出たので、次の日は仕事を休んで発熱外来に行きました。

朝には37度台に下がっていました。

PCR検査を終え、結果はやはり陰性でコロナではありませんでした。

下腹部の痛みはずっとあったのですが、熱も下がりコロナでもなかったので仕事に復帰しました。

しかし、数日後に下腹部の痛みが強くなり、

横になって下腹部を触ると丸くて硬いものが手に触れました。

そして、とうとう仕事ができる状態ではなくなったので、

意を決して、ずっと避けていた産婦人科に行くことにしました。

左卵巣腫瘍と子宮筋腫

産婦人科で検査したところ、左卵巣が8センチ以上になっており、

子宮筋腫も2つ見つかりました。

前回の手術の際には、卵巣が小さくなるよう手術をする前にホルモン剤治療をしていましたが、

今回は即手術となりました。

私もできることなら卵巣の摘出は避けたかったのですが、

前回のようにホルモン剤を使っても卵巣は小さくなる保障はないし、

かといって、自力で治そうとしても時間がかかるだろうし、

その間にまた仕事を休むようなことになると迷惑がかかるし、

結局、手術をして卵巣摘出をする道を選択しました。

そして、今回は子宮筋腫も2つあったのですが、

1つは内視鏡では取りづらいところにあったようで、

筋腫は1つだけ取ることにしました。

内膜症の炎症による痛み

「子宮内膜症と診断されるまで」という記事を読んで頂くと共通点がわかるかと思うのですが、

内膜症による激痛の後、激痛は治まるものの必ずお腹全体が痛くなりました。

胃から下が全部痛いのです。

その痛みは軽い振動でも痛くて、歩く時も直立できず、軽く前屈みになって歩かないと歩けないくらいの痛みです。

そして、この腹痛は今回の術後にも起きました。

というのも、入院する頃から37度台の熱が続いており、

入院する時にもPCR検査をさせられ、陰性だったので入院することができましたが、

手術の日にも熱は下がらず、結局、手術直前には37度6分になっていました。

それでも手術は行われたのですが、今思えば、軽く下腹部も痛くなっていたので、

手術をした時点で内膜症の炎症が起きていたのだと考えられます。

そして、手術が行われたのですが問題はその後でした。

術後、手術の傷の痛み以上に胃から胸部の痛みが酷く、

大きく呼吸をしたり寝返りをうつだけでも激痛が走り、

上体を起こそうとしたり横になろうとすると胸に何かが刺さったような激痛が走るので、

私はてっきりまた気胸が起きたのだと思いレントゲンを撮ってもらったのですが気胸にはなっておらず、

胸に問題がないと分かれば医者も看護師も激痛を相手にはしてくれず、

私は術後にもかかわらず横になることができず、ずっと上体を起こしたままでいました。

痛み止めを飲み、電動ベッドで少しずつ上体を倒していきなんとか横になることができましたが、

少しは上体を起こしておかないと痛みで息ができなくなるので、軽く上体を起こしたまま眠りました。

また、鼻をかんだり、咳をするにも腹部や胸が痛みました。

手術した場所ではなく胃や胸の痛みを訴えている私を医者や看護師は理解できなかったようで、

結局、術後2日で退院させられ、胃や胸やお腹が痛いまま家に帰りました。

今回のように胃から上が痛くなるのは初めてのことでしたが、

この痛みは内膜症後に起こるいつもの痛みで、

今回はそれが胸部にも広がっていったのだと思いました。

だから息をするだけで痛みが出たり、咳や鼻をかむことができなかったり、

寝返りが打てず、横にもなれなかったのだと思います。

でもこの痛みは自分自身にしかわからないものだと思っています。

もしかしたら同じ苦しみを知る人もどこかにいるのだろうと思いますが、

医者や看護師に言っても通じないし、

いつも一週間くらいするとその痛みは消失していくので、

病院にいても仕方がないと思い退院しました。

退院後も上体を高くして眠るようにしました。

上体を起こしたり、立つ際には何かにつかまらないと起きることができませんでした。

理解されることのないその痛みは6日くらいで消えていきました。

しかし、不思議なもので、

一番痛いところが治ってくると、今までさほど感じていなかった手術の傷の痛みが痛く感じました。

内視鏡だったので傷は数ミリだと思っていたのですが、

摘出する卵巣が大きかったからなのか、一つだけ傷が3センチもあり、

その傷が痛くて、やはり起き上がる時はつかまるところがないと起きることができませんでした。

その傷は2ヶ月経った今でもまだ軽く痛みが残っています。

結局、術後二日で退院したのはいいのですが、

痛みでまともに起き上がることも歩くことも食べることもできず、

10日間ずっとほぼ横になった状態で、仕事にも行けず家で療養していました。

体力の衰え

今回の手術で一番感じたことは、体力の衰えでした。

前回の手術では癒着がひどくて虫垂は摘出しましたが卵巣は残っていたし、

お腹の傷が小さかったせいか、退院後もそれほど体力は衰えておらず、

次の週にはすぐに仕事に復帰できていました。

しかし、今回は卵巣や筋腫を摘出したのと、術後に酷い貧血になっていたせいもあるのか、

なかなか体力が戻らず、状態を起こしていることすら辛い状況でずっと横になっていました。

体力を取り戻そうと色々食べるのですが胃の痛みであまり食べることができず、

なかなか太ることもできませんでした。

貧血もあったからか、顔が真っ白で死人のような顔をしていました。

でも、体は正直なもので、痛みが良くなってくると体力も少しずつ戻っていき、

顔にも赤みが戻り、心も元気になっていきました。

痛みがある時は、それだけで体力が消耗しているような感じがありました。

食べても食べても太らなかったので、調子に乗ってお腹いっぱい食べていたら、

最近はちょっと太ってきたので、そろそろ腹八分を心がけていこうと思います。

反省点

去年から酷い腰痛が起こったりしていたのですが、やはり子宮内膜症の再発だったと考えられます。

ただ、「腰痛の原因」「腰痛対策あれこれ」の記事を読んで頂くとわかるのですが、

色々対策をした結果、腰痛も良くなり症状が良くなっていったのです。

きっと、この頃から卵巣は腫れていたと思うのですが、

対策のあれこれをずっと継続していれば卵巣の腫れは少しずつ小さくなっていったかもしれません。

しかし、私という人間は「喉元過ぎれば熱さ忘れる」を何度も繰り返す愚かな人間で、

生理痛も腰痛もなく、毎日を痛みとは無縁に過ごせていると、

すっかり元気になった気になり、子宮内膜症も治ってると勘違いしていました。

今年の夏は毎日のようにビールを飲み、つまみにポテトチップスやお菓子を食べ、

ずっとやめていたチョコレートや甘いものまで食べるようになっていました。

ずっと甘いものを食べることをやめていた反動だったのか、

とにかく体に悪いものが食べたくて仕方がなくて、

毎日のようにビールやお菓子を食べていました。

でも、こんな食生活を自分で肯定していた訳ではなく、

どこかでやめなければいけないと頭では思ってはいたのですが、

何かに取り憑かれたように甘いものやお菓子を食べており、

そんな生活をなかなかやめることができませんでした。

そして、「何かのきっかけがないとこの食生活はとめられない・・・。」と思っていたところに

あの発熱でした・・・。

神様は「お前いい加減にしろよ!」と私に気づきを与えるため内膜症を再発させたのだと思いました。

健康に勝るものなし

今回三度目の入院をして、つくづく入院はしたくないと思いました。

下の病気は嫌なことばかりです。

剃毛されたり、浣腸されたり、術後も尿管に管を入れられたままなので自由に動けません。

何より、入院中は点滴するので腕に点滴の針を刺したままになります。

手術の日の夜が一番長く苦しくて、

麻酔のせいか夜中に何度も気持ち悪くなって吐き気がするし、

痛みで寝返りも打てないし、痛みと気持ち悪さで何度も起きるし、

尿管に管が入ったままなので起きて歩くこともできないし、

何度目が覚めても朝は一向に来なくて、本当に長い長い夜でした。

健康が一番だと心から思いました。

その後

退院して2ヶ月が経ちました。

退院して1ヶ月くらいはホットフラッシュが酷かったです。

寝ていても急に暑くなって汗が出てくることがありました。

でも、それは1ヶ月を過ぎたくらいで無くなっていきました。

しばらくは早く歩いたり、走ることもできませんでしたが、

それもやはり1ヶ月過ぎたくらいからできるようになりました。

その後は術後初めての生理も来て、お腹の痛みもだいぶ良くなりました。

それでもまだお臍や下腹部、3センチの傷の部分は触れると痛みが残っています。

完全に痛みがなくなるのはいつになるのかわかりませんが、

子宮筋腫をとったせいもあってお腹はまだ痛みがあるのだろうと解釈しています。

今後

術後に一度だけ受診をしました。

腹膜にはまだ点々と子宮内膜が残っているし、子宮筋腫もまだ一つ残っているので、

年に一度は検診するようにしてねと言われました。

また再発する危険もあるし、もう二度と入院はしたくないので、

今後は節度を持った食生活をしたいと思っています。

甘い物を絶対に食べないようにする訳ではなく、

食べたとしても食べ過ぎたり、毎日食べたりはせず、

時々味わうくらいにして量を考えて食べたいと思います。

暴飲暴食に気をつけます。

ただなんとなく、今後はビールはあまり飲まないようにしようと思いました。

そして、体の全てに感謝して過ごしていきたいと思います。

また、鍼灸師として自分の心身の健康管理をきちんとできるようになりたいとも思いました。

私は、医者の不養生ならぬ、鍼灸師の不養生でした。

自分の体にも気を配って、大切にしていきます。

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